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活動報告

4月20日~4月30日まで、第8回Dolpo-hair Presentsヒマラヤトレッキングツアーで、ツアーリーダとして震災後はじめてのネパール入りをしました。

同時に、第3期 ドルポ基金の義援金も持って行きました。

その活動報告です。

 

ここ数年毎年行ってましたが、出発前は色々と考えてしまい、いつもと違う感覚でドキドキしてました。

ネパールに着いたらそんな不安もぶっ飛び、空港ではいつも以上に賑わって安心しました。

 

しかし、日本人はいない、中国人もいつもより少なめ、欧米人の方が圧倒的に多かったです。

私は、お客様より数日先乗りしました。

お客様を迎える前に、某大な被害をまず一人で現状を見て受け止めたいという想いがあり、現地での個人的な活動を含めて時間を頂きました。

参加者様の皆様に、ご理解とご協力には感謝を申し上げます。

ありがとうございます。

 

・以前にDolpoで2回一緒に横断したシェルパ達は、今はクライミングシェルパで活躍中でエベレストやK2に行き今回は会えなかったけども、出発前に行ってきますとメールが入りました。

一人は、地震の時、エベレストBCにいて数日間連絡が取れずでかなり心配しましたが、怪我からの復活で今また山へ戻ってます。

 

・雑貨買い付けで知り合いになったタメルのみんなは、歩いてるとこっちが心配する前に笑顔でどんどん話かけてくる、以前と変わらず元気でしたが、地震の時の話を聞くとみんな目の色が変わったように、鋭くなる、やはり現場を見てる目はリアルでした。

彼らは店がぐちゃぐちゃになったり、家が半壊したけど、家族全員生きてるよ、大丈夫だと。

 

でも、観光客は減ったね・・・・、少ないよねって言ってました。

以前と変わらず商売をしていたので、私もまた彼らのお店で買い付けする事でちょっとでも応援したいと思いました。

 

・バクタプルの被害を見に行きました。

 

ネパール在住・日本語教師の友達と一緒にいたので通訳してもらいました。

泊まった宿のオーナーに話を聞いたり、すれ違ったおばあちゃんに聞いてみました。

宿のオーナーは、リアルに話をしてくれました。

自分の宿は大きな被害は受けてないが、周りがどんどん壊れていく、倒れていく、目の前で・・・。

その避難ルートを教えてくれた、まずは広場に逃げようと揺れてる中で階段降りて行ったのだが、この窓の向こうの家が倒れて行くのが見えて、また慌てて降りていった。

降りてもまた、目の前が倒れて一番近いルートを遮られた・・・。

 

そんな状況を話してくれて、私は恐ろしくなった、、自分だったらどうしてるんだろう・・・。

腰抜かして動けないかもしれない・・・。

この宿の屋上からは、今もまだ倒壊したままの家が沢山そのまま見えます、そこで話を聞きました。

 

今回の地震より前の地震以前に建てられた建物が壊れてしまっていると、彼は言っていました。

 

・バクタプルの被災地ですれ違ったおばあちゃんは、政府は最初だけ仮設の家をくれたが、その後は、何もない、しかもその家は、冬は寒いし、夏は暑い・・・。

 

これからまた暑くなるのでなんとかしないと・・・、今また動き始めていた。

私達は、人を雇えるお金もないので、自分たちでやるしかないと。

目の前には、瓦礫の山となった家が全壊のまま・・・、その前で話をしてくれました。

その山から一つずつお父さんが使えそうな物を探していた。

 

その近くで娘らしき女の子がそのレンガを洗っていた、聞いてみると、これを乾かして再生するんんだという、一つずつだ・・・。

気の遠くなる作業をしていました。

海外との繋がりのある人達は、支援金をなんとか手に入れる事が出来る、でも、それがない人達は、本当に何もない。

繋がりのある人達でさえ、政府が管理してるから多額なお金は難しいと今もいう。

 

・ネパール滞在中のニュースでは、地震直後に海外からの物資が大量に運ばれていたが、

それが今腐って捨てたとニュースで流れていた。。。

 

・今回トレッキングでポータで来てもらったラージクマール。

 

彼の村には、ドルポ基金での第1期(2015/5/28~6/5)の募金を2015/6/5送金しました。

その時の報告は、こちら・・・。

http://prayfornepal.wix.com/dolpo#!report/c21jb

彼には、私個人のトレッキングでも数回お世話になったり、ツアー時のポータでも来てもらってました。

詳しく聞いてみると、政府からは、2015/6に一家に6000R、10月に15000Rが支給されたが、それ以来政府も海外からの支援なしとのことでした。

(ネパール人の一ヶ月の給料は、平均10000R前後)

 

今回、第3期ドルポ基金を持ってきていて、出発前からどうしようかと思ってました。

一部しか見れてない、聞けてないが、そんな中で思ったこと、感じたことは、ローカルはまだまだだった・・・。

 

私も同じくローカル日本人として、彼を応援したいと思いました。

村を全部応援出来る資金は私にはないが、繋がりのある彼の家族を助ける事が出来るのではないか。。。

彼の両親の家。

 

今、リアルにいるものは、何か?と聞いたら、トタン(屋根)だった。

その夜、ドルポ基金メンバーのSさんに電話で相談し決めました。

今回は、ラージクマールの家の再建に力を添えたいと思います。

全壊した彼の家。

 

今、住んでる家。

 

早速、報告が入りました。

Dolpo-hair Presentsツアーのネパール側会社のtendi sherpaが責任を持って活動し報告して頂きました。 

 

ラージクマールの家の屋根を作る為に、トタン を購入。

 

12フィート(約36cm)× 30枚購入 ( 5枚で9650R)

9650R × 6 = 57900R

6フィート( 約183cm)を12枚購入

965R × 12 = 11580R

合計69480R

 

物資を村に運ぶ為のトラック代の15000Rは、ラージクマールに渡して、合計 84480R

 

ドルポ基金の支援金88000円をネパールルピーに変えると、85360R。

85360ー84480=残・880R

物資の移動中のモモとコーラなど、昼ごはんで使いました。

 

今後、彼の家が再建したらカトマンズから村まで歩いて見に行きたいと思います。

その時またご報告します。

ありがとうございましたー!

 

今後も引き続きトレッキング企画は続けて行きたいと思います。

少しずつではありますが現地へ確実に仕事が直接運べると思うし、私も楽しい^^

復興支援という名で、活動しておりますが逆なんじゃないかとやはり感じました。

ハングリー精神のネパールに力を貰ってるのは私の方です。

やっぱり好っきやなぁ~ネパール!と思いました^^!

 

稲葉 香(2016年5月5日)

ドルポ基金の方向性について

 

ネパールの大震災から5ヶ月が過ぎようとしています。

Dolpo-hair、Dolpo.BCとして、仲間の協力をもとにドルポ基金を立ち上げて、皆様のお力と借りてこれまでに2回の送金させて頂きました。

本当にありがとうございました。

そちらの詳しい報告としては、HPの方をご覧頂けたらと思います。

 

Pray for Nepal ドルポ基金 オフィシャルサイト

http://prayfornepal.wix.com/dolpo

 

そして、今、大震災から6ヶ月が過ぎようとしてる今、

色んな活動をされてる方をみて、自分には何が出来るかを私なりに考えました。

 

私達個人で募金を集める、続けて行くにはいつまで出来るだろうか?と思ってました。

本格的に基金を立ち上げたのも自分自身初めてです。

しかし、何にもせずにはいられなかった。

ですから、立ち上げる時から考えてましたが、私達が継続して出来る事は、今まで通り観光業に移項していくことだろうと思ってました。

今、Dolpo基金をすぐやめるというわけではありません。

Dolpo-hairでは、少しずつですが毎月の募金は今もあります。

ひとまずは、来年からトレッキングツアーを復活するにあたり、

その度に現地に持っていけたらと思っております。

そして、今も述べたように、Dolpo-hair Prezents ヒマラヤトレッキングツアー第8弾を来年計画中です。

年内には、発表出来るように今仕込み中です。

ネパールは、観光が資源の国です。

まず、ネパールにいくことが支援に繋がると思いますので少しでも力になりたいと思っております。

 

2015年10月14日 ドルポ基金一同

7月12日に神戸市勤労会館にて行われました「I LOVE INDIA 2015」というイベントの中で集まったネパールの震災復興への募金を、ドルポ基金へとご寄付を頂きました。

募金額4770円  230円を足して5000円で入金しました。

ご賛同いただきました皆様、本当に有難うございました! お気持ちお預かりいたしました! 

2015年7月28日

7月8日、私(Tendi Sherpa)の故郷・ソルクーンブのHewa 6 Taksinduに被災者への支援金を配布してきました。

被災の状況に応じて、3つのカテゴリーに分けました。

・完全に崩壊した14 軒の家 → 1家族に付き 40.000R(48.887円)を配布。 14 × 40.000R = 560.000R

・大きな被害の 10 軒の家 → 1家族に付き 30.000R(36.665円)を配布。 10 × 30.000R = 300.000R

・小さな被害の   30 軒の家   →   1家族に付き 18.000R(21999円)を配布。 30 × 18.000R = 540.000R 

合計54軒の家族に 1.400.000R(1.711.057円)を配布しました。

今回は、支援物資ではなく現金を配布することになりました。

災害からもうすぐ3ヶ月が過ぎる今、各自で必要な物資が違うだろうとの事で現金の手渡しになりました。

今もテントで暮らしてる人々がほとんどです。 あまり壊れてない人達はそのまま住んでいるそうですが、耐震はなさそうで心配なところです。 少しだけ壊れた家は、そのお金で直す事が出来るけど、完全に崩壊した家は、貯金しないとすぐは直せないとのこと。

私は地震後、初めて故郷に帰ったので、自分も嬉しかったし村人も喜んでくれた。

ニュースでは私の村は山崩れになる可能性が大きいと言ってました。でも私達はそのようにならないように祈ります。

次は、木を植える事が必要があると思います。私の村は神様のおかげで、他の大きな被害を受けた村より被害は小さかったです。

家は結構壊れてるけど、毛布やマット、食料などを家の中から外へ出すことが出来ました。

だから、それでなんとか生活が出来ると思いました。お金をもらって、大きな家をたてるだけに使ってしまう事は良くないと今回の経験で分かりました。

私たちは寄付をしてくださったスポンサーの皆様に本当に感謝をしております。そして、村に一緒に帰って手伝いをしてくれた友人たち、そしてボランティアで手伝ってくれた村の友人たちにも感謝します。

Tendi Sherpa (2015年7月15日) 

 

彼はドイツに毎年出稼ぎに行っており、その関係でヨーロッパとの繋がりも多いです。その流れでドイツからの支援プロジェクトの手伝いもやってます。 5〜6年前からですが、そのプロジェクトではみんなが集れる「コミュニティ広場」の建物を建設中です。 ドイツ政府も動いており、それらは地震の前から行っていることです。

今まで冠婚葬祭は、自宅で行われていたから大きな家が必要でした。 村全体で集ると人数が多くて集れる場所がなかったそうです。でもこれからは、村の会議や冠婚葬祭すべてをここで出来るようになります。

だから、今後は大きな家が必要なくなると言ってました。地震で凄い大変で困ってるけど、とても勉強になりましたとのことです。

この夏またドイツへの出稼ぎに行くので、ひとまず彼中心の地震への支援は休止となります。

彼自身、出来たらまた支援をやりたいけど、今は時間的に難しいとのことです。

秋のトレッキングシーズンには帰ってきます。すでに、秋のトレッキングのお客様の予約もあるそうです。

ドルポ基金として、一番信頼のおける彼を通して今までやってきました。ひとまず彼は自分の生計のために出稼ぎに行きます。

地震直後に自分の故郷の支援ではなく、一番被害の大きな地域への支援活動にすぐ動きました。その気持ちと行動力には、私は敬意を払います。地震が起きてもうすぐ3ヶ月が過ぎようとしてます。

他のトレッキングガイドや友達からも、支援してくれトレッキングに来てくれと、まだまだメールがあります。

今後は話しあって活動は続けれる限りやっていきたいと思います。

そして、やはり継続して出来る事は、今まで通りにネパールに行く事だと思います。

Dolpo-hairとしては、来年からツアーの再開をしよう思います。個人的にも、来年秋予定・遠征計画をスタートさせたいと思います。

賛同して頂きました全ての皆様に感謝します。ありがとうございました。

稲葉 香(2015年7月21日)

Pray For Nepal Dolpo基金の送金報告

さきほど、ネパールへの義援金を2回目の送金完了しました。
総額 149000円 送料 3000円

 

今回は、Tendi Sherpaの地元、実家のあるHewa村への支援です。
彼は、Dolpo-hair presents ヒマラヤトレッキング ツアーのネパール側の会社です。

私は個人的にこの村には、2005年にアイランドピークに登った時のポータ、ラクパが住んでいて、家は全壊してるとのことです。
彼は2013年のツアー企画ではサブガイドとしてもお世話になり、エベレスト方面に行く時には、必ず呼びたい信頼出来るシェルパです。

Tendiが7月6日に地元に帰る予定でその時にこちらの支援金と、ヨーロッパからの支援金を合わせて現地へと手渡して頂きます。Taksindu -- Hewa村は、旧エベレスト街道沿いの村でシェルパの故郷です。

行き方は、カトマンズからPhapluまでジープで10~12時間。PhapluからHewaまで、歩いて7~8時間。
またはLuklaまで飛行機で行き、LuklaからHewaまで歩いて2日間。

全壊、半壊、一部倒壊、ダメージの大きさに比例して各家庭にお金を配布するとのことです。
物資を運ぶのは大変なのと、時間と共に必要な物が変わってきています。
今の状況をしっかり調査して配布してもらいたいなと思います。

ご賛同頂きました皆様、ほんとにありがとうございました!

Dolpo-hairのお客様、Dolpo-hair presents ヒマラヤトレッキング参加者様、Dolpo.BCのお客様。

斎藤恵美ちゃんの友達。 稲葉香の友達。 Dolpo-hair 青空カットの売り上げの一部。
2回目の送金の方もいらっしゃいました。皆さんの思いを大事に届けたいと強く思いました。

 

稲葉 香     (2015年7月3日)

Nigale村で活動報告   

 

私たち4名のチーム(Kusang Lama,Gelzen Sherpa,Chhiri Tendi Sherpa(私),Pasang Sherpa)は、地震の被害が大きかったゴルカ地方のNuwakot地区 Nigale村へ支援物資を届ける活動をしました。Nigale村出身のラージ・クマールは、ポーターとしてこれまで私は何度も一緒にトレッキングに行った事があり、地震の後、村の被害の状況や国からの支援が届いていない現状について連絡がありました。

Nigale村から12名の村人たちは支援物資の運搬サポートの為、数日前からカトマンズにやってきました。彼らと一緒に、村で今必要な物資として、3000キロの米、100枚の毛布、100個のマットレス、100パックの塩を この日のために買いそろえ準備をしました。

6月14日(日)カトマンズを1台のジープと2台のトラックで出発しました。カトマンズからNigale村まで片道4~5時間と聞いていましたが、実際のところは、悪路で道が崩れ、石を組み直し道を作る作業をしながらでないと進めない状況で、途中のマニ峠にて一泊し、翌日6月15日(月)にようやく村に到着することができました。

Nigale村には約100家族が住んでおり、3000キロの米、100枚の毛布、100個のマットレス、100パックの塩を配りました。10時半に村を出発し、そして再び10時間かけてカトマンズまで戻りました。

今回の支援活動は、大変な悪路で泥だらけになりながら、想像以上に大変な作業でしたが、Nigale村の人々に必要な物資を届ける事が出来たので本当に良かったです。村の人々の助けになれたら幸いです。賛同して頂いたすべてのスポンサーに感謝します。

 

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Pray for Nepal ドルポ基金 (日本)

ルクセンブルクの友人RAYMOND GLEIGとその友人たち 

フランスアルパインクラブMETZ

福岡の山岳会のメンバー

 

Organized by Himalayan Paradise Trek & Expedition (P) Ltd.

Chhiri Tendi Sherpa       (2015年6月19日)

Pray For Nepal ドルポ基金。

本日、第1期(5/28-6/5)総額251,560円の全額を送金しました。

マナカマナのタカコさんからお預かりした113,560円に加えて、
Dolpo-hair Presentsトレッキングツアーに参加して頂いたお客様、Dolpo-hairのお客様、千早DAY・冒険野郎報告会のメンバー、お客様の募金、および売り上げの一部を総額した全額を送金しました。
(送料・5000円含む)

 

支援先は、Dolpo-hair Presentsツアーを一緒に企画してるTendi Sherpaの所です。
Himalayan Paradise Trek & Expedition P. Ltd.

大切な義援金の送り先は、なるべく手の届いてない地域への支援金としての思いを電話でTendiに伝えたところ・・・。

今、ちょうどポーターから連絡が入ったとのこと。
何回か着信があったけど、取れたのは今日。
ラージクマール、ポータで私は2〜3回お世話になりました。
ツアーの時に来てもらってたり、私は個人的にはスリヤピークに登った時もです。
彼の家は、トリスリの奥の方で、詳しい地域の名前の確認はこれからですが、震災後、一ヶ月が過ぎますが、支援隊は、全く入ってきてないとのこと。
この辺りの地域は、ポータばかりだから外部との連絡が取れてる人が少ないからだろうとのことです。
今の時代、ガイドがいればFacebookなどで簡単に海外との連絡を取ってる人が多いですが、ポータ達はしてない人が多いです。
今回の義援金は、このラージクマールの地域の支援金にするとのことで決まりました。
村全体とかまではいかなくても、彼等と連絡して、今、何が必要かを判断し、現地に持っていくとのことです。
また詳しい事が分かり次第、教えてもらう事を依頼しました。

ご賛同頂きました皆様、本当にありがとうございます!

 (2015年6月5日)

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